// 窓辺の扱い // (2000.12.25)

ここでは「窓」について触れてみたいと思います。

説明するよりも見た方が早い− ので下記に同じ部屋に2パターンの
窓を設けたスケッチを図示してみます。


 

 



左のような平面を想定します。
部屋の先にバルコニーが付いてるプランです。

ここに、あなたなら「どんな窓」を付けますか?

 

 

 

 

−その1−


普通に見かける窓です。

窓の向こうにバルコニーが見えます。

 

 

別にどうと言うことはない!?
建売りなどで一般的に採用されているパターン
です。

 

 

−その2−

何かが根本的に違う?

こちらの方が広がりを感じませんか?

 

 

 


「壁」「床」「天井」を外部面と合わせています。

このような操作により、視覚的に外部空間を部屋へ取込んでいるのです。

このように見えればバルコニーも積極的に利用
したくなる!?

天井の先が空へ溶け込む風景。
私は詩人じゃありませんが、キモチヨイ空間だと思います。そう思いません?



その1 については、どこにでもある光景ですから特にコメントしません。


その2 の場合は次のような注意が必要です。

・カーテンの取付方法。
・家具の配置。
・壁・床・天井の仕上げ色は内部外部をあわせたい。
※部屋のポテンシャルを活かすための心構えというかテクニックみたいなもの?です。


一番わかりやすいだろうと思われる例で説明しましたが、バルコニーの
ない腰窓(腰部分より上部の窓)でも同様です。
「天井までの窓」や「外壁と連続する内壁」は部屋に広がりを与えます。




※−−−−−−−−−−例外もあります−−−−−−−−−−

「ピクチャーウィンドー」として使用する場合です。

「ピクチャーウィンドー」とは窓から見える景色を借景として、窓の額縁で
切り取られた風景をそのまま部屋のインテリア=「絵」として利用しようと
いうテクニックです。
この場合は借景となる風景と窓位置・大きさを吟味して部屋とのバランスで決める必要があります。







光や通風はもちろんのこと、「見せ方」や「見え方」にも気を遣うと、ちょっとしたことでも随分と印象が変わるハズです!






TOPモドル