// 自称「建築家」は本物? // (2000.12.05)

最近、自称「建築家」というフレーズをあちこちで目にするようになりました。氾濫しているのはモチロン、ネット上です。職能として世間に認識さ
れるのは嬉しいことですが、
マガイモノが・・・・



■ そこで--設計に携わる人物の呼び名を羅列すると

A:建築家 ・・・ 世間一般からも認められた人物。(ピン)
B:設計者 ・・・ 設計を職業とする人物。(ピンキリ)
C:建築士 ・・・ Bと同じ。(ピンキリ)
D:設計士 ・・・ Bと同じ。(ピンキリ)
E:設計屋 ・・・ おいおい! (キリかなぁ)
F:業 者 ・・・ ふざけるな!(キリでしょうたぶん)

このどれかに集約されるようです。

※ コメント&ピンキリ は私の極めて個人的意見デス。


このように羅列すると、アピールするためには 『ピンの建築家』 を名乗りたくなるのも当然か? ウーム・・


我々、分別を持った設計者の間では「建築家」というのは他人(それも多くの人達)に作品や功績を認められて初めて手にする称号であって、世間一般(せめて建築界)的に”あの人は建築家”と認められない限り、自分からは恥ずかしくて使えない・・・そういう位置づけをしています。

なのに・なのに・・・



そうです。ネット上では皆さん自分で勝手に「建築家」と名乗っています。

そして私は 『オイオイ、誰がおまえを建築家って呼んだんだっ?』と叫びたく?なってしまうのです。ひがみかなぁ。


だって、それじゃ「軍事評論家」と変わらないんじゃないの?


ただ、どこからが「建築家」という線引きは存在しません。廻りがそう思えばそうなります。でも、自分で勝手に言い出したら 「建築家」の地位が、何時の間にか「業者」と変わらなくなってしまう・・そんな危惧を感じます。

実際に、やっていることは「業者」なのに「建築家」と名乗っている人を知っています。こういう人が施主に対して自信満々に”建築家の意見として”とか言ったらきっと信じちゃうんだろうなぁ。そして建物が完成して気がついた時には・・すでに遅し。 −−−− これが恐い!


・・・なんか対策ないかなぁ?−−しばし思考。


















・・5分経過。





−−−−−−−−− 結論デス(ちょっと怪しげ)。−−−−−−−

自分の思い込みだけで「建築家」を名乗るのはやめましょう!
(あとはもう形容しようがない・・・悲し )

※まじめな建築科の学生が知っていれば、たぶん本物です。
(これで フルイをかけるとネット上の建築家は激減するはず)


どうしても名乗りたい場合は「知名度ゼロの建築家?」とか「建築家の卵」とか「未熟な建築家」とかにしましょう。それならば愛すべき存在です!

注1:「食えない建築家」はダメです。本当にいるから(笑)
注2:「売れない自称建築家」はOKです。自称を忘れずに!



−−−−−−−−−−− 考察の結果?−−−−−−−−−

住宅の場合は、その設計者が本当に信頼できるのか「人柄」を見極めしょう。細かい処まで意見に耳を傾けてくれる人もいれば、一方的にコレガイイと結論付ける人もいます。所詮「人」と「人」ですから人間関係がうまくいけば、大抵うまくいくものです。







■ オマケ

設計に携わる人間を「設計屋」とか「業者」と呼ぶ人達は別の意味で問題外です。 成金・悪徳不動産屋・かんちがい役人・の人達が使ってます


そういえば、
数ある建築関連登録サイトの中で「設計事務所の業者の方は」と業者呼ばわりしているサイトがあったなぁ。

一応、登録リストを見たら私が「建築家」と認めている人がいて、複雑な気分になりました。組織になっていれば業者?

でも、「オレは業者じゃない!」 と思って、登録しませんでした。
ウーン・ハードボイルド。(違うって!)












今回は、支離滅裂な わけのわからない文章になってしまいました。
最後まで読んでくれたアナタへ。ありがとうございます。

ちなみに私は
「施主の意向を第一に考える、こだわりを持った心やさしい設計者」
です!?

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