街中を歩いて想うこと(2000.0707)


仕事柄、普通に歩いていても建物に、つい目がいきます。

住宅街を埋め尽くすメーカー住宅のなんと多いことでしょう。
それらは、ほとんど無表情か、突然舞い降りた異国の建物として出現しています。陽の当たらないリビングやプライバシーを確保できそうもない庭や部屋。 ・・・とても廻りの環境を考えているとは思えません。
それを普通の人は一生をかけて住宅ローンを支払うのです。


私にはお金の 使い方がとってももったいない・・・と 想えてならないのです。同じお金をかけても、もっとその場所や家族に合った家が建てられるはずです。
  
これは何も住宅に限ったことではありませんが。・・・
 いち設計者としてこの現状は情けない想いがします。

ちなみに我々設計者は、メーカー住宅のことを「商品化住宅」または「デコレーションハウス」と呼んでます。コンビニに陳列された商品のように売られ、見栄えするようデコレーションで固められているからです。商売としては成功しているのでしょう。

デモ、人それぞれ個性をもっています。暮らし方も皆違います。
一生をともにする「家」ですから、オーダーメイドの洋服のように自分にぴったりの家を建てるべきです。


作:ショウジ

  モドル

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